人気ブログランキング | 話題のタグを見る

-大好きなことと腹立たしきことを発散すべくつぶやくブログ-


by chatttenoire
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

「ミス・ポター」

 珍しく現在公開中の映画の感想。
 ここ最近は相棒の趣味に合わせてメジャー映画ばかり映画館では見ていたので、あえて感想は書いていなかったのですが、そういう愉快な映画と比べてこの映画に感想を書く価値があるかというとかなり微妙なんですが、お気に入りのユアン・マクレガー出演作でもあるし、少し。以下、ねたばれありです。
 映画の出始めではかなりかなーり微妙だったので、早くもこの映画を見に行ったことを後悔しはじめていました。この時代の女性の置かれた状況を説明するのにかなりくどい演出がされていること、室内映像、特にポターの住む家(特に階段が気に入らない!)、ポターの部屋が気に入らないこと、あと子供時代の最初の2つくらいの挿話がかなり退屈であることなどなどから。
 ほどなくしてユアンが登場してちょっと画面が華やかになり、と言うとオーバーかな、お話に多少の艶が出て少し動き始めたからか、そこからはそこそこ楽しく見ることができました。(働いてお金を稼いでいるためにポターの両親からは蔑まれてしまっていましたが、一応ジェントルマン階級の人物を演じているユアンを見て少し違和感。そういう階級の人物を演じるユアンを初めて見ました。)ピーターラビット出版でポターと彼が意気投合する流れは素直に感動。あんなかわいい本を自分の作品として出版できるって、そして作品の価値をいち早く認めてくれて一緒に力をあわせてくれた人がいて・・・どんなにうれしいことでしょう。彼がプロポーズするシーンで突然歌いはじめたのにはかなり焦りました。いい声なんですが。ユアンが歌う、ということ自体がなんだか定番化されているみたいで、やはりその演出には大いに疑問。
 彼が突然病気になって・・・という辺りからはレニー・ゼルウィガーに泣かされました。私にとって彼女はなんとなく好きなハリウッド女優さんです。ところがこの後。ポターがナショナルトラストの活動をされていた話は知っていたのですが、詳細を知らなかったのでそこからを期待していたのですが、なんだか大雑把でした。もう少し農場経営の詳細、ナショナルトラストの活動の詳細を丹念に描いてほしかったです。そして、田舎の景色。美しいのですが、もっといいカットがたくさんあるんじゃないかなあ、と、勝手な想像によってダメだし。
 というわけで、いいところもあるものの全体に微妙な映画でした。この素材ならばもっともっといい映画が作れていたはず、という思いから微妙さが増しているんだと思います。作中のピーターラビットやガチョウ、カエルなどなどはとってもかわいらしかったのですが、お気に入りの猫ちゃんがエンドロールまで登場しなかったのも不満。
Commented by mayu at 2007-09-24 03:39 x
こんばんはー。
私も公開日にこの映画を観に行きましたが、ストーリーには期待していなかったせいかそこそこ感動しました。今時珍しく上映時間が2時間切っているという点もしつこくなくてさじ加減がよいなーと私は好感を持ちました。が思い返してみれば確かにchatttenoireさんがおっしゃるように後半雑だったかもしれませんねー。まったく気にしてませんでした。(苦笑)
Commented by chatttenoire at 2007-09-25 00:56
mayuさんへ。
mayuさんのブログの感想も読ませてもらいましたよ!(ブログ、最近復活してますね。うれしいです。)
ミスの心意気については・・・これぞレニー・ゼルウィガーの得意分野とばかりにわかりやすく感動的に描かれていたのですが、、、例えばウィキペディアを見ると”地衣類が菌類と藻類の共生関係であることを提唱した最初の一人でもあった。しかし、女性であったためそれを公表することが認められず、学会ではおじが論文を読まなければならなかった。”とか、何行かの情報で、彼女はすごい才能のある女性だったのだけども大きな力で阻まれていたことがわかるのです。そういうところをもっと知りたかったかなー、と残念に思うのですが、私の目指していたものとは映画の種類が違う、ということですね。
上映時間が2時間切っているのは私も上映前に気が付いて好感持ちました。
Commented by mayu at 2007-09-26 00:20 x
へー、結構いろいろあったのですねー。私はそこらへんの学会発表のエピソードなどは全く知りませんでした。興味深い。。。女の武器はいつの時代も金ですが(笑)、才女もまたしかりというわけか。
金持ち姉さん、他にもまだまだ豪快列伝が残っていそうで気になります。(笑)おもしろエピソードをありがとうございましたー^^
Commented by chatttenoire at 2007-09-26 01:02
mayu様。
あと、おじは王立植物園の生徒として紹介したかったが、女だということで拒否された、とかあって、どうも植物に造詣が深かったんでしょうか。動物にも詳しかったんだろうなー、とかわいいとしか思ってなかった絵がそういう風に見えてきたり。ナショナルトラスト関係が知りたい、と映画終わった後に検索したんですが、そちらはいまいちわかりませんでした。
でも、映画自体は本当に美しい風景、ピーターなどなどのかわいい絵、イギリスらしい恋愛、と、いい映画だったかな、と今更思ったり。辛口評価でした。
Commented by ふく at 2007-10-13 16:56 x
こちらにもお邪魔します♪
この映画、春にひとあしはやく試写会でみたのですが
「映像がきれいだし、ピーターたちのアニメがいきいきしてかわいい
そこのところは10代の夢見る女の子たちにおすすめだが
彼女の生き方がうすっぺらく描かれている感じがして深みがなく
大人の女性には受けないかも~」(辛口ですみません)
原書(英語版)が売れるかどうか、の視点でみたのですが
原書の売れ行き、現在そこそこで、私は辛口すぎたみたいです^^;
レニーがお嬢さんにみえなかったのも残念(好きな女優ですが)。
あと、猫好きの私、私もやはりTomに出て欲しかったです♪
Commented by chatttenoire at 2007-10-13 23:28
ふくさんへ。
辛口ですが、はっきり言ってくださってなるほど、ですよ。うすっぺら、というか、わかりやすく簡単で大げさというか。でも、そういうのは映画としては必要悪というか、今の日本だとそういう方が受けるのかも。
私はレニーはやっぱりアメリカの女優さんだなあ、と思いました。最初からそれを一番心配していたので、思ったよりもかなりマシかなあ、と私は思いました。
猫、ポターと猫のエピソードが知りたかったー。昔飼ってた猫でピーター・ラビット・シリーズからとって”モペット”と名づけた猫がいたんです。
原書、売れているんですね。映画もそこそこの成績だったんじゃないでしょうか。
by chatttenoire | 2007-09-24 01:25 | 映画 | Comments(6)