今更「バリでの出来事」-愛人-
2007年 05月 30日
男女4人の心理が読めないドラマではあるものの、なんだかとっても単純な話なんだな、と思えてきた。スジョンの行動が一番不明なのは・・・ジェミンを金づるだと思っているならばそれらしき行動があるはずなのに、そうではないし、そのくせジェミンを好きだと思っている様子はなし。・・・というのはカモフラージュで、スジョンはとっくにジェミンが好きなんだな、と思えてきました。「パリの恋人」の辛口バージョンですね。お金持ちと恋に落ちると・・・っていう夢を見せてくれるドラマなんですね。基本的に。でも辛口だけあって多少現実的で・・・。現実的には、もし私がスジョンだとして、お金にとっても困っていて、ジェミンのことが別に好きじゃないならば、適当に深入りせずにいいとこ取りすると思うけどなあ・・・。恋人として付き合いたいなんてあの母や婚約者を見たら絶対に思わないと思う。でもスジョンの行動はそうじゃなくって、大胆にも恋愛したがっているようでもあり。これを良いように解釈すると「愛人」がお金目当ての関係だとすると、そうじゃない本当の恋がしたかった、と。そしてもうあと少しすると「愛人」でもいいと思うくらい好きになった、と。そうだったのかな?一方のイヌクは、ヨンジュに「愛人」になってくれ言われ・・・ヨンジュとしては「愛人」でもいいと思うくらい好きでいてほしい、と思っていたはずなのだけど、お金目当ての「愛人」になるにはヨンジュを愛していたし、「愛人」でもいいと思えるほどにはヨンジュを好きではなかった、んでしょう。ヨンジュに「愛人」扱いされた後、スジョンに傷ついてほしくない、と告白するイヌク。イヌクとスジョンは同じ貧乏同士で同列かと思ったら実は同列ではなかったということは9話で明らかに。(ヨンジュとジェミンの関係も家同士の関係で言えばヨンジュが少し上なのだなあ。)それ以前にイヌクとスジョンが部屋にいる時にジェミンがやってきた気配でスジョンがはっとして・・・その後「ごめんなさい」ってスジョンが言うのはやっぱりスジョンは一貫してジェミンに惹かれているってことだろうな、と思いました。それにしても俳優さんたちはどういう解釈でこのドラマを演じたのか、演出家はどういう演出方針だったのか、気になるー。どっちでもとれるように思いっきり気合を入れたんでしょうけど。9話ではヨンジュではなくてスジョンをめぐって男二人が殴りあい。本当に凝ってる。5話あたりでヨンジュがジェミンに「死ぬほど愛したことなんてないでしょ?」って、さも自分がとっても深刻な恋愛をしているぶって言う台詞、ラストを思うととっても効いている。ヨンジュは結局イヌクを死ぬほど愛してなかったのだから。
ハ・ジウォンさんが最近日本でファンミーティングを行なったとか。エンタメニュースを読むと、仲の良い俳優にチョ・インソン、クォン・サンウ、カン・ドンウォンが挙げられていて(全員男性!同じ事務所の俳優か?)、面白エピソードでは「バリでの出来事」でチョ・インソンがサルを怖がっていたこと、印象深いキスシーンは「バリでの出来事」よりチョ・インソンとのキス(理由はチョ・インソンの歯が思いっきり当たって折れそうになったからだそうで。)、とまあタイムリーな話題続出。「バリでの出来事」はハ・ジウォンさんにとっても思い出深い作品なのかなあ?それにしてもこんなに色々面白エピソードがあってもハ・ジウォンさんってどこか実感のない人、雲をつかむような人って感じがします。