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-大好きなことと腹立たしきことを発散すべくつぶやくブログ-


by chatttenoire
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世界選手権観戦記録(男子フリー)

 今日もしけしけ書いてみたいと思います。男子フリー。これについては今も考え中なのですが、なんとこの日、スケート観戦をする度に感じる感動がほとんど得られなかった。その理由をずっと考え続けています。COI仙台公演でも胸が震えるほどの感動は得られなかったのですが、あの時はプロってこんなものなの?もしくは本場の人たちがほとんど参加していないまがい物だからレベルが低いのかな?と思ったのですが、今回、ビッグなメンバーが揃って世界選手権という大きな大会で大興奮の観客たちの中で、私ってスケートを見ても何も感じない人になってしまったのかなー、ととてもさみしい気持ちになってしまっていました。次の日のアイスダンスフリーと女子SPを見て、妹も男子より女子がいい!なんてことをしきりに今でも言っているので、二人ともそうだったんですよね。それはなぜなのか?実は周りのお客さんの一人と小事件がありまして、ちょっとここでは書くのはやめますが、その事件のせいで観戦に暗い影を落としてしまったようにも思います。何か嫌な感じだなー、と思いながら回りを見渡すと私たちが座っていた一角は女性ばかり。男性がひとっこ一人いませんでした。しかも若い女性でなくてそこそこ年配の、しかし、高齢ではない女性が圧倒的。なんだかなー、変な雰囲気だなー、とそのとき初めて気がつきました。いつもは気にならない歓声や思わず漏れる残念な時の声が異様に気になりました。アイドルのコンサートって行ったことないのですが、こんな感じ?と思わされる感じ。ギャー!!!!と絞め殺されたみたいな声をあげたり・・・表現できませんがあんまりいい気持ちになれるような表現じゃなかったなあ・・・。思ったのは、むっちゃくちゃ好きなスケーターの応援でも取り乱しちゃダメだな、と。その人のためを思うなら尚更レディらしく応援しなきゃ。若い女の子ならともかく、もう私なんかも滑っているスケーターよりも年寄りになってしまいました。(アイスダンスはかろうじて同年代もいますが。)
 なんだか気持ちの悪い話で長々書いてしまっていますが、この日は本当にこうだったのでこれも記録ということで。
 試合の内容については、私などよりも遥かにいい文章がたくさんあるので紹介したいと思います。いつもの@niftyですが。

男子シングルフリー終了 織田信成6位 総合7位 ふたつめのフリープログラム
男子シングルフリー終了 織田信成6位 総合7位 ふたつめのフリープログラム(2)
 妹は織田君を生で見て、すべりがいいということがわかった、と褒めちぎっていたのだけど、私は去年の溌剌とした織田君を2度見ているので、今年は残念な気持ちにならざるを得ませんでした。(ショートで彼がミスってしまったのは演技直前まで続いた掛け声のせいではないか、というようなことが言われいるものを読みましたが、私もテレビでそれを感じました。あとこちらでもこの会場は一人の声が氷の上までよく聞こえる、というようなことが書かれています。)彼が登場したのは彼の当然立つべきポジションではない真ん中より下のグループだったのですべりがいいのは当たり前。最終滑走ではきっとかなり見劣りしていたことでしょう。今回はホント、チャイコフスキーが見たかった。でもここにも書かれてありますが、勝負とパフォーマンスは違うってそのとおりですね。フィギュアスケートのプログラムが”定番の演目が存在して何度も観ることが出来る、陸上のダンスや舞踊とは大きく異なる点”について触れられている点もとても興味深いのでぜひご一読を。

男子シングルフリー終了 ベルットソン&ヴェルネル 東京に吹いた新しい風(1)
男子シングルフリー終了 ベルットソン&ヴェルネル 東京に吹いた新しい風(2)
 フジでは当然放送されなかったようですが、この日一番盛り上がったと言ってもよいのはスウェーデンのクリストファー・ベルントソン。男子フリーが始まる前のお茶で妹と夫君に今日の見所解説でこの人の演技はサタデー・ナイト・フィーバーからいきなりXジャパンに音楽がチェンジするから面白い、と説明していたので、Xジャパンに音楽がチェンジした時に妹が珍妙な顔をして私の方を向きました。演技は最初にトリプルアクセルからのコンビネーションだったか?もう一つ単独のトリプルアクセルも決め、ジャンプは全て成功。お客さんはほとんど総立ちのスタンディングオベーションでした。ここで私はまた今日の客は濃いなー、と恐れをなしていました。彼がいつもはこうではないこと、今日は特別に素晴らしかったことをちゃんと知っている人ばかりなんです。恐ろしい。というか予習もしていない妹はこういう会場で来るべき人ではなかったのか?いや、そういうあんまり知らない人をよせつけない雰囲気ってやばいですね、やっぱり。多分会場全体でいえばいい応援ムードだったんだと思いますが、あの日私がいた一角にはどう考えても少し閉鎖的なオタク的空気がものすごく漂っていました。私も結構自分でオタク化してるな、と思っていたんですが、あの空気を味わって、あんな風になってはならんな、と自分を戒めています。@niftyではセットで紹介されているトマス・ベルナーの演技も溌剌として良かった。ロシア的スケーターだな、と思っていたらこの人、プルさんにあこがれているんですって?

男子シングル3位 ステファン・ランビエール 今ここにいる理由
 私の男子フリー観戦の中で第1位はやはりランビエールです。彼のフラメンコとジェフリー・バトルのアララトは見たことのないような素晴らしいプログラムだなー、この二人にぜひメダルを取ってもらいたいと思っていたのですが、結果はジェフリーさん撃沈。男子の後、さみしい気持ちになった原因の半分くらいはジェフリーさんのアララトがプログラムの素晴らしさを半分も見せずに終わってしまったことがとてもとても残念だったため。私の中でこの日のメダルはランビエールただ一人でした。(ただし金は無し、かな。)タンゴの時にもスケーターが氷上で手を打つ音がちゃんと客席まで響くことにスゴイ!と思ったのですが、ランビエールさんのフラメンコの音楽がゆるゆるとはじまり加速していく部分で手をたたきながらこちらに向かってきた時にはほんの少し魂を持って行かれそうでした。ただなあー。ミスが気にならない素晴らしい演技、という評をたくさん見かけますが、私は少しミスが気になりました。それにしても、ランビエールはやはり半分くらい隠居状態だった!チャンピオンの座なんて彼にとってあんまり意味のないこと、それはチャンピオンに実際なったことがあるから、なんですね。その他の人にとってチャンピオンは目指して目指して手に届かないものだというのに!それにしても、織田君のところでも登場しましたが、勝負とパフォーマンスは違う。いくら素敵なプログラムでも勝負、メダルはまた違う結果なのだ、ということに私も慣れなければ。

 あと、印象に残った人について。個人的に見たかったウルマノフの弟子、ヴォロノフ君。線は細く、まだまだなところだらけだと思いますが、基本的な滑っている姿勢、ところどころハッとする美しさでした。それから、スウェーデンのベルントソンの後に登場したドイツのリンデンマン。彼は荒川さんが金メダルをとったドイツの大会で3位に入った選手だということは大分前から知っているんですが、昨シーズンのNHK杯ではジャンプ総コケ、オリンピックでもかなり調子が悪そうだったのですが、この日、ベルントソンほどではないけれども随分健闘していました。このリンデンマン、妹が会場で見た、というのでうそー、違う人じゃない?とか言っていたら次の日、2回も会ってしまった。しかも2度目はまじまじと、紙コップのお茶を飲みながら。同じドイツのペアのゾルコーヴィと一緒につるんでいました。ゾルコーヴィは何度かサインを頼まれていたのですが、私が見たときにはリンデンマンにサインを申し込む人はいなくって・・・私はよっぽどお願いしようかな、と思ったのですが、この日プログラムを持っていってなかったし、持っている紙といえばきたならしくなった滑走表だったので迷いながらやめてしまいました。妹は紙コップにサインしてもらったら、なんて冗談言っていました。結構かわいらしい顔をした人なのです。女子SPの間には随分たくさんのスケーターにお会いしました。その話もまた。
Commented by yukiot512 at 2007-03-27 01:32
お疲れさまです。うらやましいです、ランビエールのフラメンコ。
私はミスとか関係なしに、やっぱりチャンプ取る人なんだな、って痛切に思いました。
この人が始めから100パーでやってたらどうなったろう、と。
ミスをしてもリカバリする、彼の精神なんでしょうね☆
でも、やっぱりあの演技は、チャンプの意地でもあったと思います。
織田君・・・同感です。
私もチャイコがみたかった。
4番はチャイコの中でも一番好きな曲だったので・・・
おお!渋くていい選曲!っておもったのですが。
雰囲気、ショートもすごいモノでした。
ライブじゃないんだから・・というくらいの声援。
高橋君のときは私も一緒に緊張しました。どうなってしまうんだろうと・・・
ショートはバトルがすごくよかったです。あのショート、またみたいです。
何はともあれ、あの男子をライブでみれたのは本当にうらやましいです。。。ううう、ムリヤリにでもチケとって
いけばよかったです。
都内勤務でウズウズしてました。
Commented by chatttenoire at 2007-03-27 01:48
yukiotさんへ。
あらら、yukiotさんのコメントに気がつかずに文章ちょっと変えました。大筋はかわってないですが。
ランビエール、100%なランビエールを見たかったなー。片鱗はものすごく感じたけれど。パフォーマンスと勝負の結果。パフォーマンス、アーティスティックな表現と言いながら、勝負師なんですよね、ランビエール。それは私も感じました。だからこそアマチュアで戦っているのであって。でも単に勝つんでなくて、本当の意味で勝つ、というか。なんというかそれこそがフィギュアの醍醐味であって、しかし、これからは試合で勝つ人と本当に勝つ人が違う試合が続くかな、と今思いました。
ジェフリーさんが今回の男子の一番のポイントだった私としては彼がいい演技をしたショートの方がうらやましかったりもします・・・。
Commented by トモトモ at 2007-03-27 17:54 x
ちょっとちがうかもしれませんが…
たとえば、私は観劇も趣味にしているのですが、
たとえば「コメディ」と宣伝されている舞台を観に行って、
まだ幕が開いていくらも進んでいないのに観客が笑う気満々で
ささいすぎることにすら笑うとき、「え、ちょっと待ってよ」と思ったり…
競馬を真剣に観ていたころ、周りを新規フアンばかりに囲まれた状態で観戦したとき…
そんなとき感じる違和感、みたいなものでしょうか?
周囲の客層や雰囲気、温度は選べないのでつらいところですねー。
みんながみんな自覚的かというとそんなことはない訳だし…
騒がれすぎると引く、冷めるというところが私にもあるので、
そんな感じかな?と思いました。
競技そのものとはほとんど関係ないことではありますが…
実地観戦っていろいろありますねえ…
Commented by chatttenoire at 2007-03-27 23:08
トモトモさんへ~。
笑う気満々・・・っていう部分は仙台で荒川さんのイナバウアーを見たとき、そのときの感じが一緒かな、と思います。イナバウアーで感動する気満々なんです。思いっきり引いてしまいました。
ミキティ人気で新規っぽい人が増えて・・・マナー悪いな、とか思ったりもしたことありますが、今回の感じはそういうのとはまた違う、本当に濃いー、これ以上ないくらい濃いー雰囲気で、しかも選手以上に見ている観客がヒステリックで緊張して興奮状態にあった気がします。今日録画放送を見直してまた観客について思ったことがあったので、しつこく書いてみたいと思います。
Commented by yukiot512 at 2007-03-27 23:44
ウンウン、解ります!
ガッツですね、本当に。結局、ジュベールの演技も安藤の演技もミスがなかったけれど、
チャレンジスピリッツでガツン!といった人がいたから
あたしには印象に残らなかったです。
バトルはですね、本当によかったです。
スケーティングもキレイだし、上からみても、ウワ!ステキ~って思いました(*^ー^)☆
彼も、あれでファンが増えた!って思いました♪フフフ
Commented by chatttenoire at 2007-03-28 00:09
yukiotさんへ。
ジュベールと安藤さんの今シーズンのフリーはプログラム自体が淡白だったと思います。来シーズンに期待!ですね。
ジェフリーさんは人気が上昇しているのか何なのか、ここ数日ジェフリー・バトルでここへ来てくださる方が激増していて、なぜだー?って感じ(と同時にうれしくもあるのですが)です。でもジェフリーさんは試合よりもエキシビションがもっとすごいんですよ。5位に入らなかったのがほんと残念です。
Commented at 2007-03-28 00:47
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by chatttenoire | 2007-03-27 01:00 | フィギュア・スケート | Comments(7)