「花と将軍」視聴完了、「三国機密」28話まで
2019年 01月 27日
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「幞頭」というものの宋代バージョンのようですが・・・あんなにピーンと細く長い形状のものを保つのは大変だったろうなあ。
内容的には、女将軍である”葉昭”演じる女優さんがちっとも男性に見えないのはこういうドラマによくあるご愛嬌ということで、目をつむり、美しいタイプの女優さんじゃないのもの、この役どころ通り親しみやすくサッパリした性格のように見えて、感じのいい役者さんだと思った。将軍の結婚相手の玉瑾を演じる役者さんは、美しいとかハンサムだとかいう設定なのだけど、最初はちっともそんな風に見えなくて、蛇みたいな空気の嫌な男(しかも不細工)にしか見えず、見るのを止めようかと思ったのだけど、最後まで見たらまあまあに見えてきた。設定のせいもあると思うが、軍師の“狐狸”こと胡青の方がずっといい感じに見えたものだ。西夏とか遼とか、宋から見たら辺境の敵国が登場し、特に西夏の王家の紛争が事細かに描かれるのだけども、やはり基本は敵国側という描き方なのが少しだけ気になる。だって、西夏由来の一族だって今の中国に在住しているのではないのですか?違うかな?まあ、そういうことを気にしていられない複雑な歴史で、どこかに本流を置かないととてもじゃないけど処理できないのだろうけれども。
「花と将軍」が徹底的にB級、もしくはC級であるのに対し、「三国機密」はとっても上品。上品すぎて眠くなってしまうこともあるんだけど、いやー、と唸るようなエピソードが要所要所で登場し、結果、唸らされてしまう。三国志の表側の史実(もしくは、三国士演義で正しいと思われている歴史)をよく知っていたらもっともっと面白く見られるんだろうな、と思う。というのも、私がちょこっと齧って知っているピーターさん出演の「三国志 Three Kingdoms」に登場した名前が出てくる度に、誰だったっけ?とか、どういう風になったっけ?とか気になって検索してしまう。表の歴史でこういうことだったことを、こう繋ぐのか、とかこういうことだった、ということにするのか、という裏をかく話だと思うんで、名前が出てくる度にちょっと検索してみるんだけど、そうすると、ちょっと先の話の展開を見てしまう、という部分はあるんだけど・・・そもそも、漢王室は再興できない(ということを歴史上の事実として知っている)のに、再興しようと頑張っている主人公たちを見るのが本当に忍びない気持ちになるドラマである。漢王室の話だというのに、劉備玄徳は登場せず、劉備玄徳という人は遠くで、名前だけを利用していたっていうことか?とあらためて劉備玄徳という人を漢王室の側から眺めることもできるということだ。