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-大好きなことと腹立たしきことを発散すべくつぶやくブログ-


by chatttenoire
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スター・ウォーズ!な夏

 スター・ウォーズⅡをビデオ店で借りて見た後、またⅢを映画館へ見に行ってしまった!!本当は旧三部作から一気見をしたかったのですが、Ⅱしか残ってなくて・・・でも勢いで行ってしまったよ・・・
 今回一緒に見に行った母からは、子供騙しだなあ・・・なんて言われてしまいました。どうせ私はおこちゃまさ!と開き直ってアナキン・スカイウォーカーbyヘイデン・クリステンセンへ堕ちた夏なのでした。
 感想は・・・何度見てもいい~~~・・・どうやらこれは、かなり好きな映画です。
 といってもやっぱりあんまり細部はわかっておらず、今回Ⅱを見直して、ようやくクローンとドロイドの違いがわかった、というかクローンは人間だと思っていたみたい。こんな有様ですが、ⅡとⅢを見て感じたことを羅列してみたいと思います。
 ちなみに。"スター・ウォーズ エピソード3"を見た!!←1回目鑑賞時感想文
スター・ウォーズ!な夏_c0006350_22273944.jpg







※CUTにも掲載されていたイラストをネットで発見。CUTにはサインがなかった。なぜだ?

①おこちゃま映画
 この映画は作り物の映像の割には、刺激的そうでそう刺激的な映像ではない。その証拠に二回目は映画館のかなり前で見たのだけど、全然酔ったり気分悪くならなかった。同じように前で見たロード・オブ・ザ・リングは気分が悪くなった。むやみに過激な映像を混ぜないのは良心的な作りだと思う。
 内容に関してもどこがとは言えないがおこちゃま映画。でも旧もおこちゃまだったはず。なので、新に批判的な意見があるのは一部にはおこちゃまだった頃に比べて成長してしまった人の感覚に合わなくなったためじゃないかな?なんて考える。
②ガンダムと似ているところ
こんなことを言い始めたらきりがないのだが、アナキンのキャラクターがアムロやカミーユに似ていると思った。アムロやカミーユはニュー・タイプと称され、つまり普通の人とは違った特別の能力を持っている。しかし、若いし経験に乏しいため、組織の中では下っ端だ。感受性が強いためか、世渡りもへたくそだ。その落差が色々な摩擦を生むこともある。一方アナキンも才能を見出され貧しい境遇から抜け出す。しかし、ジェダイ評議会連中からは何かと疎まれている。こんなに何かとハジキモノにしていたら寝返るのも無理ないよ、と思うほどだ。Ⅱでのアナキンは神経質で自意識過剰でめそめそしたティーン・エイジャーをわざと演じさせられた。(ヘイデンは嫌だったらしい。)でも、少年物語って結構そんなキャラなはず。Ⅱのアナキンはかなり叩かれたみたいだけど、ダース・ベイダーに対する過剰な思い入れからきているんじゃないかなあ、と感じる。
③最近の戦争と重ね合わせると・・・
 そんな映画じゃないだろうけど、9.11以来の戦争を思い起こしながら見てしまった。Ⅱでアナキンが母を誘拐して拷問した挙句死へと追いやったタスケン?とかいう砂漠の民はそのものずばり、中東の人達をイメージしていると考えてもおかしくないんじゃないかな?あいつらは凶暴でとんでもない連中だから皆殺しにした、子どもも女も・・・とアミダラ王女(パドメ)に告白するアナキン。凶暴だから皆殺しにしていいのか?母を殺されたから復讐していいのか?その答えは“ジェダイの規律に反することをした”ということ。でもジェダイの規律って本当に正しいことか、というと必ずしもそうではないと描かれる。アナキンは余りにも人間的すぎた、という風に描かれる。いけすかない設定だけど、見た後の感触はそう悪いものではない。ただ、そんな告白をしたアナキンへのパドメの反応はもうちょっと深くてもいいんじゃないかと思う。そんなことをしてしまったアナキンはとても暗いものを孕んだ怪物なのだ。そんなアナキンを目の前にして、逆に愛してしまったパドメもまた暗いものを孕んでいると言える。パドメはⅢではいよいよ辛い役どころだ。戦争へ、独裁政権へとひた走る世の中。そんな時代では、女性の果たす役割はどんどん小さなものになっていく。その声はどんどん男へは届かなくなる。そんな風景がありのままに映し出されている。
④俳優にとっては苦痛なスター・ウォーズ
 勢いあまって最近買っていない「CUT7月号」“スター・ウォーズ完結!世界は悲劇を待っていた!」を買ってしまった。それを読んで思い出したのですが・・・CUTはよくスター・ウォーズ特集を組んでいたのだが、ユアンはとても皮肉っぽいインタビューを繰り返していたぞ、と。ブルー・スクリーンの前で演技して、それを紙芝居のようにつないでいく、点の方を向いてあたかもそこにキャラクターがいるように話して演技する、そんなことの繰り返しで苦痛以外の何ものでもない、と。ユアンは更にⅠとⅡについては、映画の内容とその中での自分の役割にも落胆していたようだが、今回はそこそこ満足気味?ヘイデンもCGの比重がとても高い映画の中での役者の役割についての違和感を語っている。なんと台詞を入れ替えた場合、唇の動きを後で修正したりもするそうだ。髪型を替えるなんてことも普通にやるようだ。じゃあ、こんなに美しいヘイデンは作り物?そんなことを思いながら見た。確かにちょっと皆さん元気がない?つまりは俳優を使ったアニメなんでしょうけど。でも作り物でもヘイデンは暗くて美しい。
⑤べたすぎる恋人達の台詞に注目
同じCUT7月号“傑作サイドウェイに学ぶ脚本術パート2”の冒頭で、スター・ウォーズⅢを引き合いにしてナチュラルな台詞の難しさ、サイドウェイの素晴らしさの説明へと結び付けられている。スター・ウォーズはリアリティ重視の作品ではない、と勿論断られてはいるものの、アナキンとパドメの失笑を誘う台詞の一部(実際アメリカの映画館では失笑&ブーイングさえあったらしい。)が紹介されていて、それを読んだものだから、その辺は今回の注目ポイントへ。べたな恋人達の演出は韓ドラも負けてない。韓ドラの見すぎで何の違和感も感じない人間へとなってしまったかな?ありきたりな台詞だなあと思うし、ぎこちなく感じたりはするが、それほどおかしく感じないのは英語を理解してないせいかな?
 ただ、アナキンが「きみは、なんて美しいんだ」と言った時のパドメはぶさいくだった。だからナタリー・ポートマンがぶさいくになったと思ってしまったんだー。その時以外のナタリーはそうぶさいくではなかった。それって逆に皮肉が利いていると思ったりする。それというのも、Ⅲでは二人は表面べたべたに描かれてはいるものの、そうべたじゃないと思うのはやっぱり深読みしすぎ?パドメが妊娠を告白するシーンでもアナキンは一瞬暗い。音楽も不吉だ。私を抱きしめて、とパドメがアナキンへ言う時もアナキンは心ここにあらず、だ。パドメを愛する余りダーク・サイドへ堕ちたということが表面で、裏面ではアナキンの権力への欲望、認められない自分の才能への苛立ちがそんな甘いシーンにも見え隠れする。
⑥アナキンの涙
 同じく韓ドラの見すぎか、男の涙にはくらっとくる。アナキンがダークサイドへ堕ちた瞬間が余りにも簡単であっけない、との批判を見るが、夕暮れに一人ジェダイ評議会の部屋に腰掛け涙を浮かべるアナキンで私は充分だったけどなぁ・・・
⑥対比の美しさ
 例えば。最後アナキンとパドメは時を同じくして手術室へ運ばれる。アナキンは瀕死の怪我を負っているが、強い執念で仮面で覆われても生きて雄たけびを上げる。逆にパドメは健康体であるにもかかわらず生きる意志が無いため、子供を産んだ後に死んでしまう。こんな風に探していくといろんなものが見事に対比されていている。こんなことは常識かな?
⑦ジェダイって実は悪党?
 母がジェダイは警察か?と言うのでそりゃないぞ、と思ったのだけど、よくわからない。これまたくわしい人からしたら常識なことかもしれないが、軍人でもあるし、秘密警察のようなこともやってるし、しかも政治にも口を挟む。武道家のような規律があるように見えてその考え方は宗教的でもある。危険分子だ。
⑧デュークー伯爵はサルマン(byロード・オブ・ザ・リング)
 Ⅱを見ていてはじめて気がついたのでうれしかっただけ。フォースを使っているらしいが、魔法を使っているようにしか見えない。
Commented by ふざけおに at 2005-08-16 01:12 x
こちらにおいで頂きありがとうございました。せっかくなので調子に乗ってZにも入れさせて頂きました(^^)
お母様、お子様映画だとおっしゃったんですね(笑)そうです。ハリーポッターみたいなもんですから。
CUTの記事、私も図書館で読んだのですが、新シリーズに不満のある旧作マニアに迎合した内容に偏ってるような気がします。私がEP2のアナキンとパドメが好きだからそう思うのかもしれませんが、どうもライトな層女性層向けではなさそうな内容に思えます。その点メイキング本はヘイデンの演技の様子やユアンのお茶目ぶりがわかって良いですよ~お勧めです。
Commented by ふざけおに at 2005-08-16 01:13 x
>ジェダイ
最大の問題は、生後6ヶ月で母親から引き離し、特定の人への愛着を持たせない教育ではないかとか(笑)。
だって「ピンポーン、お宅の子はフォースが強いのでジェダイに献身して下さい」ってもし来られたら、乳飲み子手放す母親は死ぬほど辛いですよ~その子は母の存在を絶たれるわけだし、結婚も恋愛も職業も自由に選べない、物を所有できないなんて、、、、なり手がいなくなりそうです(笑)
ヨーダの星の人は全員フォースが強くジェダイに献身したため、子孫が出来なくて全滅したのでしょう(おい)
共和国の腐敗とジェダイの硬直が、シスに絶対の権力を与えてしまったわけで、そろそろ解体され再編される時期だったんでしょうね。
Commented by chatttenoire at 2005-08-17 22:38
ふざけおにさん、こんばんは~。
丁寧にお返事くださってありがとうございます。
CUTについては・・・CUTはコンスタントにかなり頻繁にSW特集組んできたと思うのですが、ずっとああいうスタンスでしたね~。でもCUTなりにSWを愛していると感じましたが・・・。(韓流にハマルまではCUTを毎号読んでいた。CUTはアジアにはやや冷たいので休止中。)
ふざけおにさんのブログを少しづつ読んでいるところですが、お友達の病めるアメリカ編は、似たようなことを少しだけ感じたので、あーやっぱり、とうれしく思いました。これほど今の世界を(皮肉に?)あらわしてみせた物語はそうないと感じます。(私はきっとルーカスは意図的だと思います。インタビューではそうでない、と言ってるのを読んだけど。)でも普遍的な物語の形をとっているので、今だけでなく、後から見てもきっと面白い映画ですよね。そして、この物語には続きがあって、この続きは・・・希望がある、と感じられるので、私はお友達さんほど苦しく感じませんでした。
それにしても、お友達さんやお子さん、だんなさんとか色んな人の感想が書かれてあって、とても面白いです。
by chatttenoire | 2005-07-19 02:28 | 映画 | Comments(3)