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-大好きなことと腹立たしきことを発散すべくつぶやくブログ-


by chatttenoire
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「公共の敵」と「グエムル」

 まずは「公共の敵」から。この映画は韓国では2002年公開。主演のソル・ギョング氏のことが好きなので、随分前から気になる映画だったのですが、警察、暴力モノっぽいイメージがあったため尻込みしていました。結局そういう系の映画ではあるんですが、思っていたよりも遥かに遥かに面白かったー!!!ソル様~!!と叫びたくなります。
 映画の前半では日本の感覚ではバブル時代?というくらい古い感じのファッション&映像。でも中盤を過ぎるとそんなことが全く気にならないくらい映画に入り込んでしまいました。警察モノっていうのでもっと真面目な感じかと思ったら、ソル様演じる元ボクサー警官はいわゆる悪徳警官。ところがイ・ソンジェ演じる変態ファンド・マネージャー(?)の事件に熱くなり・・・彼が二度目の殺人をした後に「これだけは許せねえ!」みたいに燃えるのを見て、シンクロしてしまうと同時にあまりの豹変ぶりに呆気にとられてしまったりもするんですが、お馬鹿で変で、でもわかりやすい彼の行動に笑って・・・暴力シーンはちょっと苦手ではあるんですが、でも爽快になる映画。
 脇役には「復活」に出演した多くの俳優さんが出演されていました。わざとかもしれません。「復活」は「公共の敵」をどこか意識したドラマだったのかも?
 もうすぐ始まる韓流シネマ・フェスティバル2007で「公共の敵2」が上映されるようでして、ちょっと見たいんですが、しかしチャンスがとっても限られていて、見るかどうかは今のところ不明。機会のある方はぜひご覧ください。きっと面白いと思います。2とは言え、1とは設定が全然違うみたいで、1を見てなくても全然問題ないそうです。(ちなみに今回チョ・インソン主演の映画が上映されるので、一応見る気満々です。しかし、これも暴力系映画っぽくて・・・。やや尻込み。)
 「グエムル」は実は数週間前に見たので記憶がちょっと怪しいですが、単にソル様の話を続けたくて一緒にしてみました。私が考える韓国を代表する大物俳優とはソル様、ソン・ガンホ、チェ・ミンシクです。「グエムル」にはその一人、ソン・ガンホが出演していて、その他彼の家族の俳優たちはそれぞれ達者な俳優なんですけれども・・・こういう怪物ものだと画面をある程度美しくするためにある程度の姿かたちの俳優で固めるべきではなかったかと、そんなことを思いながら見たのでした。(でも例えばぺ・ドゥナのポジションにいかにもアイドルっぽい女優を持ってきたりするとガッカリしてしまうんでしょうけど。でもそれもよかったかも?難しいバランス。)つまり、私はソン・ガンホが苦手です。殺人の追憶ではキム・サンギョンが彼にぴったり付いてカバーしていたのでよかったのですが、ソン・ガンホが前面に出て画面を覆いつくすような映画はダメでしょー?と思います。つまり”大物俳優””演技派俳優”なんて名の下にある一定の美的水準を落としてしまったら、映画は映画でなくなります。ソル様は美的水準を唯一満たす演技派俳優だと思うのですが、これは私の単なる好みの問題でしょうか?「公共の敵」のボクサー刑事をソン・ガンホが演じていたら?チェ・ミンシクが演じていたら?彼等でも十分魅力的に演じたことでしょう。でもソル様じゃなかったら私はきっと最後まで見られなかったんじゃなかったかな?何が違うんだろう?結局無意味な比較でしたが、「グエムル」は・・・私はダメでした。韓国であんなに流行したのはやはり”ハンガン”に現れた怪物ってところに意味があったのかな、と思いました。
by chatttenoire | 2007-08-21 23:35 | 映画 | Comments(0)