浅田真央さんの「別れの曲」
2007年 08月 18日
やるじゃないのよ真央ちゃん。しかし、・・・ ・・・ と一言、二言、言いたくなるのは、今回に限っては負け惜しみみたいなものなので、真央ちゃんファンは大目に見てください。最近の真央さんはショパンづいているようですが、ショパンの音楽というのは軽やかで華やかな美しさとは裏腹な苦味、哀しさみたいなのが肝だと個人的には思います。しかし真央さんはどうしても無邪気な華やかさが勝ってしまっています。背中から腕、手の先までのラインがとてもとても美しく、その腕が哀しげに揺れて・・・見えるといいのですが、哀しげとまではいきません。本当にほれぼれと美しいのですが、ちょっとショパンじゃないかなあ。あと、中盤の跳ねるパート(ここも跳ねるだけじゃないはずなんだけど、跳ねてるだけだ!でも跳ねてるだけでリズミカルで面白くて綺麗なんだけど。)からモード・チェンジして後半、一番盛り上がる場面でリンクの端から端まで使っていないのは勿体無いかも。ラスト、スピードがもう少しほしいです。スパイラルのポジションはとてつもなく美しいのですが。
このエキシビションはタラソワさん作、だそうで、真央さんがタラソワ・コーチにSPを作ってもらったというニュースはどうやら本当のようです。短期間ではあるけれども、タラソワ・コーチの元で練習する、というニュースを見たときにも、ライバルの動向に動揺するかのように少々焦りました。このエキシビションもさすがタラソワさん。タラソワさんの気合も感じます。衣装がちょっといい感じなのもタラソワ・マジックの一環でしょうか。そもそもこの曲の選曲自体が一種のタラソワ・マジック。ずるいなあ、な選曲です。
一方、ユナちゃんですが、昨シーズンのプログラムは大成功だったと思うし、今シーズンもかなり楽しみなのですが、ちょーっと不安に感じるのは、ユナちゃんのプログラムを作っているウィルソンさんはまだチャンピオンを生んでないんじゃないかな?ということ。実績はどうあれ、元々チャンピオン・メーカーっていうのとはちょっと違う人だと思うので・・・。コーチも同じく。二人揃って王道ではなく横道を自分のペースで歩む人だと勝手にイメージしているので、まあその方が落ち着くのかな?
真央さんの動画を見ていたら、やっぱり原点回帰のようにユナちゃんが見たくなって色々見ていました。初めてユナちゃん関連のモンタージュを見たら、タンゴなユナ・キム。やっぱり見事にタンゴだったなあ、と感心。ジャンプの練習で泣きそうな顔から一転、試合の3-3の連続シーンは見所。彼女の3-3はやはりすごい。