ぶどう畑のあの男(最終話まで~ねたばれあり)
2007年 05月 24日
このドラマは”農業”、”農家”、”農夫”、”田舎”がテーマのドラマで、こういうドラマは韓ドラでは初めて見るのでとても新鮮でした。(日本では、数年前に深キョンが出演した農家モノのドラマがあったような・・・。)私は自慢じゃないが、田舎と都会の落差に悩まされた青春時代を過ごし、今はかなり田舎に納得して生活しているけれども、実家は農家、今週末も田植えの準備のお手伝いをする予定になっているし、まあ農家なんてものめずらしくもなく、でもバリバリ農業やっているわけじゃなく、虫や泥なんかにキャーーー!!と言ってしまう人の気持ちもよくわかり・・・と、結構現実的なドラマでした。なんと言っても主演のユン・ウネが気がつけば真っ黒になっていて、あれ?この人前からこんなに真っ黒だったっけ?と思うくらいで、元々多少地黒かもしれないけれども、きっと撮影で相当ないい汗をかいたんだろうなー、と思えるような雰囲気で、農業をやっている人っぽかったかも。(農家の人でも白い人もいますけど。でもツバ広帽子に覆面マスクみたいな格好で防御しないと。)(ユン・ウネさんは演技のセンス、自分を見せるセンスのある人かも、と思った。)
そして、チャン・テッキ役のオ・マンソク氏。はじめてこのドラマでお目にかかりましたが、この方って元々どんな人なんでしょ?(ミュージカル歌手さんなんだそうですが。ミュージカル歌手さんをドラマで見るのは3人目です。1人目は乾パン先生のチ・ヒョヌ先生、2人目はファンタスティクカップルのカンジャ。みんな歌がうまいー。)この方こそ正真正銘の真っ黒黒で、まるでまるで田舎者の”農夫”って感じで、今では農夫なんて雰囲気の農家の人も見かけませんが・・・昔好きだった「フランバーズ屋敷の人々」に出てくる農夫、なイメージ。(だからテッキとジヒョンがこの後うまくいくのか微妙な感じもしましたが。)手は結構きれいだな、と思ったものの、最初、怒ってばかりでジヒョンが失敗してしまうのも、農業やってる人って教えてあげるのが下手な人多いかもな、とかまあ風貌ばかりでなく、色々とリアルでした。ジヒョンとラブラブになった後、やたら抱きしめたがるのも両親を早くに亡くしている人っぽい雰囲気がリアルだったなあ・・・。
リアルといえばおじいさん(大叔父さん)もとってもリアル。孫が登場して迷ってしまう辺りはリアル過ぎて、続きを真面目に見る気がなくなってしまって飛ばし見してしまいました。
恋のライバル、お医者さんのギョンミンさんも色黒で、もしかしたらこの人も撮影のためなのかもしれないけど、役次第ではすぐに農夫になれそうかも?と思いました。このギョンミンさんがちょっと残念。チャン・テッキより素敵!って思える雰囲気がもうちょっと欲しかったかなあ。ラスト付近のオッパの香水よりもチャン・テッキの汗の匂いが素敵だと思えるようになってしまった、というのもリアルだったー。やっぱりフランバーズ屋敷的。お嬢さんが農夫にくらくらしてしまうんです。そして農業にはまってしまうんです。
というわけで、結構楽しんで見ました。(ジンギスカンの歌が今も頭をまわっている~。)1話はちょっとドタバタしすぎていたけど、2話以降はかなり面白かった。途中から恋愛モードに入って、私としては少し退屈になり、孫登場で更にどうでもようなってしまったのですが、ラストもうまくまとめ、そこそこなドラマだったと思います。(ラスト、ジヒョンにデザイナーになってほしい、というテッキは素敵!だと思ったものの・・・二人が結婚したのはおじいさんの思惑どおりっていうのがちょっと納得いかないような・・・。でもおじいさんってこういうもんなんですよね。やっぱりリアルです。)さすが、「朱蒙」放送中、同時刻のドラマの中では唯一?といっていいくらい視聴率的に健闘したドラマだったそうで・・・。このドラマは昨年の夏の放映。ヒョンビンの「雪の女王」は同じ時間帯の冬ドラマだったのですが視聴率ではダメダメだったんですよね。