ガラスの靴
2005年 01月 07日
このドラマはいわゆる韓国ドラマのこってこて感がすべて詰まったような、交通事故、記憶喪失、病気、生き別れの姉妹、とてんこ盛りドラマです。お約束の連続、昼ドラのような終わり方、とまあ昔風の(しつこい)ドラマなんですが、ドストエフスキー批評で言われるポリフォニー(あんま意味わかりませんが、多重奏?)的ドラマでそれぞれの登場人物達の動き、からみあいにわくわくさせられます。そして、またまたお約束の悪役が大活躍するのですが、今日は一番の悪役の悪行がすべて明るみにされるおめでたい日でした。ばんざーい!この瞬間がたまらないです。この後悪役がいい人になったり、それほどの制裁がくだらなくとも、分かってもらいたい人に本当のことが分かってもらえる、それだけでこんなにも開放的な幸せな気分になるなんて。当たり前のことだし、本当に見る前からわかっているお約束のセリフ、お約束のシーンなんですが、これぞ韓国ドラマの全盛期の(?)勢い。とても感動的でした!
このドラマはベトナムだったかで放映された時、放映時間には街から人が消えるほどの大人気だったとか。昔「おしん」が東南アジアや世界各国で人気だ、と聞いたときびっくりしたのですが、韓国のドラマが同じくアジア各国で日本よりずっと前から人気だったことをはじめて知ったときは本当に驚きました。so-netチャンネルの番組「アジアン・ティーザー」というアジア各国の音楽事情や庶民の文化事情をおもしろおかしく紹介している(ちょっと馬鹿にしているような調子もある)番組があるのですが、日本では洋楽はよく聴かれていますが、アジアの他の国の音楽をよく聴く人は今まではほんの一部の人だったと思います。しかしこれを見ているとアジアの他の国々ではいろんな国の音楽が流行し(もちろん日本の影響は大きいことがわかります。)、受け入れられ、そして自分の国の音楽が豊かになっているんだということが感じられます。韓流によって日本でも(私を含め)そういう流れが生まれたかなあ、と思い面白い時代になったなあ、と思います。