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残酷な刑罰

 「宮廷女官ジャクギ」のほんの少し薄いネタばれが含みます。
 今日、またウィキペディアの海に溺れていたら、凌遅刑(りょうちけい)というものに遭遇しました。文章で読んだだけでたまらなく残酷な刑罰で写真なんて見る勇気は全く湧きません。ジャクギにも、特に雍正帝誕生以後、残酷な刑がたくさん(?)登場します。昨日放送の第25話での処刑シーンでは、動画で見た、あ、このシーンだ、とわかったため、大きな画面で見ると思うとたまらなくて目をつぶって耐えていましたが、社長さんブログによればカットされていたとのこと。今日放送の26話での女官への棒叩き刑も時間が半分以下にカットされていたように思います。で、のちのちもっともっと残酷な刑が登場するのですが・・・例によって割合淡々と描かれているため、粛々と見ていたものの、やっぱりたまらんねえ、と重い気持ちになっていました。と、同時に、歴史上、雍正帝がとりわけ残酷だったとも思えず、また、加藤徹著「西太后」の中で”中国映画「西太后」の最後の方で、西太后によって手足を切断され「生きダルマ」にされた麗嬪が登場する。これはもちろんフィクションである。咸豊帝の第一子を産んだ麗嬪は、実際には後宮で静かな余生を送り、五十四歳の天寿を全うした。”という文章を読んでびっくりしたことを思い出したのでした。私はこの映画を見ていないのですが、恐らく見たのであろう母親から、このシーンの話と、中国は残酷な国だなあ、西太后は恐ろしい人だ、と何度も言うのを聞いたのでした。このようにフィクションである残酷な刑罰シーンを挟むのはなぜか?権力とは恐ろしいものなのだ、皇帝とはすごい地位なのだ、と皇帝や地位の高い人物の権威をより大きく見せるためか?漠然とそんなことを思っていたのですが、今日、凌遅刑の記述を読んで、多分自分に偏見があるからこんなことを思ってしまったということもあると思うのですが・・・清朝時代に中国を支配していた満州族への偏見のせいもあるのでは、と感じたのでした。私が無知であるためなのですが、「雍正帝」「西太后」の2冊を読むまで、私の中で満州族、清王朝は漢民族の王朝に比べると少々野蛮で粗暴な国だった、という偏見がありました。(蒙古による元も似たようなイメージを持っており、こちらはいまだにそのイメージが拭えないのですが。)今ではすっかり私の清朝への見方は大きく変わっているのですが、「射鵬英雄伝」での金の描かれ方を見ると、今の中国でも私と同じような偏見が少しあるのでは?という更なる偏見を持っているのですがどうなんでしょう?・・・で、ドラマで登場する例のシーン、どうするんでしょうか。見た目恐ろしく残酷なわけじゃないのでしょうが・・・。カットしちゃダメでしょうし。あー、やっぱり目をつぶってしまうでしょうか。(←怖がり。)このドラマへの盛り上がりも少しくしゅんとするんじゃないかな、と変な心配をしてみたり。
 追記:第27話を見ました。緑蕪の過去についてのお話の中に昨日知ったばかりの凌遅刑が登場。なんてタイムリー。中国語版で見た時にはもちろんわかりませんでした。ルオシーと13皇子の会話は長くて、わからなかったせいか緑蕪はピンとこない登場人物だったのですが、なるほど、そうだったのか、と今日は納得しました。
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by chatttenoire | 2012-11-20 22:32 | 中華 | Comments(0)
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